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Tuesday, June 05, 2007

「文法スケッチ」ワークショップは,文字通り「ある言語の文法を描写する(=概略を記述する)」ためのワークショップです。

ただし単に文法の概略を記述するというのではありません。通言語的な対照が可能となるよう,あらかじめ設定された音韻・形態・統語にわたる執筆項目について,それぞれ例文とともに概要を記述していくことをめざすのがこのワークショップです。

概略を記述すること,これは一見簡単そうにみえます。しかし実際に取り組んでみると,いかに難しく,そして奥が深いかということに気づくことでしょう。先行記述のない言語はもちろんのこと,先行研究のある言語を対象にしている場合も,無意識のうちにこれまでの伝統的記述,伝統的文法観にとらわれているからです。伝統的な記述は当該言語の特徴を詳細に示しますが,その反面で通言語的な比較対照には適していないということが多いのです。

会合ではさまざまなタイプ,地域の言語を記述の対象とするメンバーが集まります。バラエティに富んだメンバーからの意見は,こうした伝統的文法観にとらわれていることを気づかせ,今後の分析,記述に大きなヒントを与えてくれます。

大学院生・ODといった立場にあると,文法概略の記述よりも個別トピックに焦点をあてた研究を優先しがちです。しかし概略を記述することで,より重要な研究トピックを見出せるようになるという可能性も忘れてはなりません。このワークショップは概略記述をめざすと同時に,新たなトピックを発掘する場としても活用されています。

(WS責任者:山越康裕)

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